AIの回答・分析を確かめる方法

AIに契約書を分析させると、整った文章が返ってきます。その条番号・用語・論点が原本と合っているかを、三つの照合と、e-Govでの条文確認で確かめる手順を示します。

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AIの分析が挙げた条番号と条名の組のほとんどが、書面と合っていなかった例があります。体裁が整っているほど、原本との照合は欠かせません。

このページの要点

  • 条番号と条名の組を、書面の同じ番号の条名と全件照合する
  • AIの文章が前提にした用語を、書面の全文で検索する
  • 法令名・条番号は、e-Govで基準日の現行条文を確認する
  • 改正で条番号が変わる、法律名が改称される点にも注意する

このページの結論

  1. AIの回答や分析は、読み物としては整っていても、挙げた条番号・条名・専門用語が原本と合っていないことがある。点検記録の1依頼者・6件の例では、条番号と条名の組のほとんどが書面と合わなかった。
  2. 確かめ方は三つ。AIが挙げた条番号と条名を全件照合する、AIの文章が前提にした用語を書面の全文で検索する、書面の実際の重要論点に触れているかを見る。法令は、e-Gov法令検索で基準日の現行条文を確認する。
  3. 条番号は改正で変わることがあり、法律名も改称される。古い名称・番号のまま残っていないかも、確かめる対象に含める。

AIの分析は、なぜ「確かめる」必要があるのか

生成AIに契約書の分析や点検をさせると、条番号を付けて論点を並べた、整った文章が返ってきます。ところが、その内容が原本と照合されないまま使われると、実在しない条を修正の対象にしたり、肝心の条項を見落としたりします。AIの出力には、もっともらしいが事実と合わない内容が含まれることがあり、これはハルシネーション(AIが、もっともらしい文章で、事実と異なる内容を出力すること用語集)と呼ばれます。

法務省が公表した令和8年8月21日の資料も、AIを使った法務業務支援サービスについて、ハルシネーションや出力結果のバイアスを完全には払拭できないという技術的な限界を、一定の前提とせざるを得ないと述べています。[5]AI事業者ガイドラインも、AIを利用する事業者に、出力の精度とリスクを理解したうえで使うことを求めています。[6]これは自主的な指針ですが、AIの回答を原本で確かめる必要があるという点では、同じ方向です。

このページは、契約書の下書きの誤りではなく、AIに契約書の分析をさせたときの誤りを扱います。点検記録には、持参されたAIの分析が、点検する契約書と合っていなかった例が1本あります。AIで作った契約書の下書きの誤りは、そのまま使えるかのページで型と件数に整理しているため、ここでは混ぜません。

なお、この例は1依頼者の記録で、AIの分析一般の傾向として書くことはできません。確認の手順として役に立つ型を取り出して、原本と照合するやり方を説明します。点検と仕上げの流れの中でも、同じ照合を行います。

AIの分析が、原本と合っていなかった例の要旨

AIの分析結果の点検AIに契約書の分析をさせたときの例として

AIの分析が、実際の書面と合っていなかった例(1依頼者・6件)

契約書の取引条件を精査したという体裁のAIの分析を、持参されたことがありました。点検の際に書面の原本と突き合わせたところ、分析が挙げた条番号と条名の組32組のうち、書面の同じ番号の条名と一致したのは1組だけでした。管轄を定めた条の番号と、前提とされた裁判所も、書面とは違っていました。

さらに、分析が「最優先で交渉すべき」とした別紙は、書面に存在しませんでした。分析が前提にしていた11の用語も、書面の全文に一度も出てきませんでした。そして、書面の実際の重要論点は、一つも分析に出ていませんでした。点検では、この分析を参照せず、原本だけから全条項を精査し直し、引用した箇所をすべて原文と照合しています。

1依頼者の記録のうち6件(条番号のずれ3件、書面の実際と合わない2件、重要論点の欠落1件)。傾向としては書きません。

3件1依頼者分・例として

条番号と条名の組がずれている、書面にない条項を挙げている

AIの分析が挙げた「第N条(○○)」の多くが、書面の同じ番号の条名と合わなかった。管轄の条番号と前提も現行の書面と違い、書面にない別紙を最優先の論点にしていた。

AIの分析結果の点検

2件1依頼者分・例として

書面の実際と合わない、別の書面の内容

分析の内容が点検対象とは別の契約書についてのものだった。書面に一度も出てこない用語を前提に論点を立てていた。

AIの分析結果の点検

1件1依頼者分・例として

書面の肝心の論点が出てこない

「全条項を精査した」体裁でありながら、実際の書面の重要な論点がいずれも触れられていなかった。

AIの分析結果の点検

この例で目を引くのは、分析が「全条項を精査した」という体裁だったことです。体裁が整っているほど、読む側は内容も正しいと受け取りやすくなります。しかし、条番号と条名の組という、書面と見比べればすぐ分かる部分が合っていませんでした。確かめるべき点を、原本と照合できる形で用意しておくことが、最も確実な対策です。

書き方の例(型として作り直した例) AIの分析文を、原本と照合して直す(型として作り直した例)

条番号の引用

AIの下書き(よくある書き方)「第○条(契約不適合責任)を最優先で修正すべきです」と、条番号と条名を組にして示す。
問題点書面の同じ番号の条は、まったく別の事柄を定めている。条名が違えば、読み手は別の条を直してしまう。
直した書き方書面から条番号と条名を転記した対応表を作り、AIが挙げた条を一件ずつ照らす。合わないものは使わず、書面を読み直して該当の条を探す。

書面にない仕組みの前提

AIの下書き(よくある書き方)「担保を差し入れる別紙の取り決めを最優先で交渉してください」と、ある仕組みを前提にした助言を出す。
問題点その仕組みを定めた別紙や条が、点検対象の書面にない。存在しない条項を最優先にすると、実在する重要条項への手当てが後回しになる。
直した書き方分析が前提にした用語を全文検索し、一度も出てこなければ、その論点は採らない。書面の取引条件の上書きや責任の構造など、実在する論点から洗い出し直す。

上の対比は、点検の記録から型として作り直したもので、記録の原文ではありません。左端の欄の「論点」が、確かめる対象です。AIの回答を読むときは、条番号、法令名、専門用語、論点の漏れ、という四つの観点で見ていくと、見落としが減ります。

確かめ方の三つ:条番号・用語・論点

AIの回答を原本と照合する方法は、難しくありません。AIが挙げた条番号と条名を書き出して書面と並べる、AIの文章が前提にした用語を書面の全文で検索する、書面の重要な論点に触れているかを見る、の三つです。三つとも、書面を手元に置いて見比べるだけで始められます。

AIの分析を原本と照合する三つの方法

方法やること見つかるもの
条番号と条名の照合AIが挙げた「第N条(○○)」を全部書き出し、書面の同じ番号の条名と並べる。ずれた条番号、書面にない条項、前提の違う管轄
用語の検索AIの文章が前提にしている専門用語や仕組み(担保や保証の仕組み、別紙の名前、書類名など)を、書面の全文で検索する。書面に一度も出てこない用語を前提にした論点
重要論点の照合書面の取引の流れ(代金、納期、検査、責任、解除)から、重要な論点を自分で五つほど挙げ、AIの回答に出ているか見る。肝心の論点の欠落、別の書面についての分析

三つとも、法律の専門知識がなくても、原本と見比べるだけで始められる作業です。

一つめの照合は、機械的にできます。AIの回答に出てくる「第○条」を、条名と一緒にメモしておき、書面の同じ番号の見出しと並べます。条番号と条名の組が一つでも合わなければ、その回答は他の部分も疑ってかかる必要があります。書面の条番号が相互参照で使われている場合は、その参照先も一緒に確かめます。

二つめの用語の検索は、さらに簡単です。AIが前提にした仕組みや書類の名前を、書面全体で検索します。一度も出てこなければ、AIはその仕組みを前提に論点を立てているのに、書面にはない、ということです。書面にない仕組みを前提とした助言は、実際の取引の流れとも合いません。

三つめの論点の照合は、取引の実際の流れを知っている人でないとできません。代金と納期、検査と不合格の扱い、責任の上限、解除、秘密保持など、その取引で重要な論点を、先に自分で挙げておきます。AIの回答にそれらが出ていなければ、「全条項を精査した」という説明は鵜呑みにできません。

法令名・条番号の確かめ方

AIの回答に法令名と条番号が出てきたら、公式の条文で確認します。e-Gov法令検索は、デジタル庁が運営する、法令の現行条文を無料で見られる公式のサービスです。[4]法令APIでは、基準日を指定して条文を取得でき、施行日ごとの版の一覧(改正履歴)も取得できます。

法令名・条番号を確かめる手順

  1. 1

    正式名称を確かめる

    AIの説明が使う略称や通称が、どの法令を指すかを確かめます。略称が複数の法令に当たる場合もあるため、正式名称と法令番号まで確認します。

  2. 2

    条文を取り、条名と本文を見る

    e-Gov法令検索で該当の条を開き、AIが説明した内容と、条名・本文が合っているかを読みます。条番号が実在しても、中身が違うことがあります。

  3. 3

    基準日の現行版かを確かめる

    法令は改正されます。基準日(確認する日付)の時点で施行されている版か、条番号が改正で振り直されていないかを確かめます。

  4. 4

    施行前の改正を現行と混ぜない

    改正が公布されても、施行日が来ていなければ現行の条文ではありません。公表資料に「改正予定」と書かれた内容を、現行として書いていないかを見ます。

  5. 5

    確認できないものは外す

    確認が取れない条番号や期間は、番号を外して趣旨だけを書きます。確認日と出典を残しておくと、後で見直すときに役立ちます。

法令の一覧が書かれた略称表は、正式名称を確認する入口になりますが、条文の確認の代わりにはなりません。

通称と正式名称の違いにも注意が必要です。たとえば、特定商取引法の正式名称は「特定商取引に関する法律」、個人情報保護法は「個人情報の保護に関する法律」、景品表示法は「不当景品類及び不当表示防止法」です。略称だけで探すと、別の法令や、法令でない文書に行き着くことがあります。

AIの回答に出てきた条文が実在していても、中身が違うことがあります。条番号は合っていて条名も同じ、しかし説明されている内容は別の条のもの、という例です。条文は短く、条名と本文を数十秒で読めるので、AIの説明と見比べる習慣をつけておくと安全です。

条番号は改正で変わる:個人情報保護法と取適法の例

条番号は、法令が改正されると変わることがあります。個人情報保護法の17条、18条、21条、23条から28条は、2022年4月1日に施行された改正の前後で、同じ番号の条の本文が変わっています。[1]改正前に書かれた解説書や、改正前の情報で学習したAIの説明は、現行の条番号と一致しない可能性があります。

名称が変わった例が、取適法です。下請代金支払遅延等防止法(略称は旧「下請法」)は、令和7年法律第41号により改正され、令和8年(2026年)1月1日から、題名が「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律」(略称は取適法・中小受託取引適正化法)に変わりました。[2][3]条の番号も、次の表のとおり変わっています。

旧「下請代金支払遅延等防止法」と、現行の取適法の条の対応(主なもの)

旧法の条現行法の条内容
2条の23条代金の支払期日
3条4条書面の交付から、給付の内容その他の事項の明示等へ
4条5条親事業者の遵守事項から、委託事業者の遵守事項へ
4条の26条遅延利息
5条7条書類等の作成及び保存

用語も変わっています。親事業者は委託事業者、下請事業者は中小受託事業者、下請代金は製造委託等代金です。e-Gov法令検索で本文を比較して確認しました。

この表は、e-Gov法令検索で改正前後の本文を比べて確認したものです。AIの回答や古い書式に「親事業者」「下請代金」といった言葉が残っていたら、改称前の法令を前提にしている合図です。受注者の側からフリーランス法との重なりを確かめるにはフリーランス法を受注者側から確かめる、取適法の対象になる発注者かどうかの判定は、フリーランス法・取適法の対象になる発注者とは、契約の終了の場面は取適法と契約解除に詳しく書いています。

古い法律名のまま残っていないか

法律の改称や改正への対応は、AIの回答だけでなく、人が作った書式にも漏れます。ここは、AIの下書きの誤りとしてではなく、「この種類の書類でよく見つかる誤り」として書きます。

この種類の書類でよく見つかる誤りの例として

製造委託・取引基本契約書に、改称前の法律名が残っていた例

取引先から提示された製造委託・取引基本契約書の書式で、電子による発注の記載を説明した別紙と、基本事項の欄に、改称前の「下請代金支払遅延等防止法」の名称が残っていました。改称は2026年1月1日に施行されているため、締結の時点では現行の名称に直す必要があります。実害は小さいものの、改正への対応が反映されていない例でした。

この種類の書類の点検記録21件のうち1件(1依頼者・例として)。AIの下書きの誤りではありません。

古い名称が残っていないかを見つけるには、書面の中の法令名を全部抜き出し、e-Gov法令検索の現行の題名と照らします。題名が変わっていなくても、条番号が変わっていることがあるので、法令名と条番号をセットで確認します。この種類の書類の誤りの全体像は、製造委託・取引基本契約書の誤りの型に整理しています。

確かめる人が持つべき前提と、確かめた記録の残し方

AIの回答を確かめるには、事業の実際の流れと、取引条件についての前提を、確かめる人が持っている必要があります。申込みから支払い、提供、解約、返金までの順序を知らなければ、AIの分析が実際の流れと合っているかを判断できません。この前提がなければ、条番号の照合ができても、論点の照合は難しくなります。

確かめた記録として残しておくこと

  • AIに与えた指示文と、得られた回答の日付
  • 回答が挙げた条番号・条名と、書面の対応表(合わなかったものに印を付ける)
  • 回答が前提にした用語と、書面の全文検索の結果
  • 確認した法令の正式名称、条番号、確認した日付、出典(e-Govのページなど)
  • 確認できなかった事項と、その扱い(番号を外す、使わない、確認事項にする)

記録を残すことは、後から見直すときだけでなく、他の人に確認を頼むときにも役立ちます。文化庁のチェックリストでも、AI利用者の取組として、プロンプトなど生成過程を確認できる状態にしておくことが挙げられています。[8]確かめた経過が残っていれば、同じ誤りを繰り返すことも減ります。

AIの回答が正しいかどうかを、別のAIに確認させる方法は、補助にはなりますが、基準にはなりません。基準になるのは、書面の原本と、公式の条文です。AIどうしの答えが一致しても、それは正しさの証明ではないので、最終的な照合は人が原本で行います。

裁判例と公的資料について

AIで作った契約書や、AIによる分析の効力が争われた裁判例は、裁判所の裁判例検索で調べた範囲では確認できませんでした。確認できる裁判例はまだ少ない状況です。[7]そのため、このページの説明は、法令の条文、官公庁の公表資料、点検の実務で見られた例を根拠にしています。

AIに関する公的な指針は、いまも更新されています。AI事業者ガイドラインは、第1.2版(令和8年3月31日)が現行の版で、法的な拘束力のない自主的な指針です。版が改まると内容が変わることがあるため、引用するときは、版と公表日を添えて、更新の有無を確かめます。

AIの回答を確かめる手順を、書類の種類ごとの確認項目に落とし込んだものが書類の種類別のチェックリストです。用語の意味は用語集で、準委任、表明保証、存続条項、取適法などを平易に説明しています。AIが生成する文章に出てくる新しい用語を調べるときにも、使えます。生成AI機能を備えたサービスの契約で、人による確認義務や誤りの扱いがどう書かれるかは、生成AI機能付きSaaSの契約条項が参考になります。

点検や仕上げが必要になった場合の進め方は、ページ下の案内枠にある料金表から確認できます。書面と、AIの分析の両方を見せていただければ、原本との照合から始めます。

根拠・出典

  1. [1]個人情報保護法(個人情報の保護に関する法律) 17条・18条・21条・23条〜28条(2022年4月1日の改正の施行の前後で、同じ番号の条の本文が変わっている)e-Gov法令検索(法令API)で現行条文を確認(基準日:2026年10月23日) https://laws.e-gov.go.jp/law/415AC0000000057(確認日:2026年10月23日)
  2. [2]取適法(製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律) 2条・3条〜7条(旧「下請代金支払遅延等防止法」からの改称。条の対応と用語の変更)e-Gov法令検索(法令API)で現行条文を確認(基準日:2026年10月23日) https://laws.e-gov.go.jp/law/331AC0000000120(確認日:2026年10月23日)
  3. [3]下請代金支払遅延等防止法及び下請中小企業振興法の一部を改正する法律(令和7年法律第41号)公布 令和7年(2025年)5月23日、施行 令和8年(2026年)1月1日(e-Gov法令検索の施行日データによる) https://laws.e-gov.go.jp/law/331AC0000000120(確認日:2026年10月23日)
  4. [4]e-Gov法令検索(デジタル庁)法令の現行条文の確認。法令APIでは、基準日を指定した条文の取得と、施行日ごとの版の一覧(改正履歴)の取得ができる https://laws.e-gov.go.jp/(確認日:2026年10月23日)
  5. [5]ビジネス分野におけるAI等法務業務支援サービス提供と弁護士法第72条の関係について(法務省大臣官房司法法制部)令和8年8月21日。第3「サービス提供上の留意・推奨事項」で、ハルシネーションや出力結果のバイアスを完全には払拭できない現状の技術的限界を前提とすることに触れている https://www.moj.go.jp/content/001469040.pdf(確認日:2026年10月23日)
  6. [6]AI事業者ガイドライン(総務省・経済産業省)第1.2版(令和8年3月31日)。AI利用者の取組事項に、出力の精度とリスクを理解して使うことが挙げられている https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/ai_network/02ryutsu20_04000019.html(確認日:2026年10月23日)
  7. [7]裁判所「裁判例検索」全文検索で、AIで作成した契約書の効力やAI利用の契約・規約の解釈が争われた事案を調べた結果を参照 https://www.courts.go.jp/hanrei/search1/index.html(確認日:2026年10月23日)
  8. [8]AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス(文化庁著作権課)令和6年7月31日。AI利用者の取組として、生成に用いたプロンプト等、生成過程を確認可能な状態にしておくよう努めることが挙げられている https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/pdf/94097701_01.pdf(確認日:2026年10月23日)

よくあるご質問

AIが挙げた条文が実在するか、確かめる方法はありますか。

e-Gov法令検索で、法令名と条番号から該当の条を開きます。条名と本文を読み、AIの説明している内容と合っているかを見ます。条番号が実在しても、中身がAIの説明と違うことがあるため、実在の確認と内容の確認は、別の作業として行います。確認できなかった条は、使わないか、番号を外して趣旨だけを書きます。

条番号が合わないときは、どう考えればよいですか。

原因は、主に三つ考えられます。書面の条番号と法令の条番号を取り違えている、改正の前後で番号が変わっている、そもそも別の書面や別の法令についての記述である、です。まず、書面の条番号か法令の条番号かを区別し、法令なら基準日の現行版を確認します。それでも合わなければ、その回答は使わず、原本から論点を洗い出し直します。

他のAIに確認させてもよいですか。

補助として使うことはできますが、確認の基準は、書面の原本と公式の条文です。複数のAIの答えが一致しても、正しさの証明にはなりません。AIの回答を別のAIに検査させる場合でも、最後の照合は人が原本で行います。照合の結果は、対応表などの形で残しておくと、見直しがしやすくなります。

英語の契約書の場合も、同じ方法でよいですか。

条番号と条名の照合、用語の検索、重要論点の照合は、言語を問わず使えます。英語の契約書では、準拠法や管轄の前提が現行の契約書と合っているかも、あわせて確かめます。日本の法令が引かれている場合は、e-Gov法令検索で日本語の条文を確認します。

無料で使える法令検索はありますか。

e-Gov法令検索(デジタル庁)で、法令の現行条文を無料で確認できます。裁判例は裁判所の裁判例検索で、官公庁の指針や資料は、各省庁のウェブサイトで確認できます。いずれも、確認した日付と出典を、記録に残しておくと、後で見直しやすくなります。

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本ページは一般的な情報提供です。個別の書類が有効か無効か、どの条項を直すべきかは、事業の実際の流れ、取引の相手、書類の全体の構成によって異なります。書き方の例として紹介している内容は、型として作り直した一般的な例で、特定の事業者や書類を示すものではありません。条文は e-Gov法令検索(法令API)で2026年10月23日時点のものを確認しています。参考: e-Gov法令検索 / 文化庁 / 個人情報保護委員会 / 法務省 / 消費者庁

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