このページの要点
- 実態との不一致は、3依頼者分の点検記録のうち13件で見つかった。ただし依頼者数は1〜2で、傾向ではなく例として読む。
- 型は3つ。実際の流れや意図と条文が合わない、空欄や計算できない金額、独占業務や許認可との境界。
- 見つけ方は、取引の流れを1本の線に書いて条文と照合し、数字と別紙を取り出して確かめること。
- 直し方の多くは「範囲を決める」作業。含むものと含まないものを両方書き、結果の保証は努力義務に直し、範囲には但書を置く。
このページの結論
- 実態と書面のずれは、点検の記録で見つかった誤りの中心にあたる。体裁が整っていても、事業の流れ・意図・金額と条文が1本ずつ合っているかは別の問題。
- ずれは3つの型で出た。実際の流れと条文が合わない(8件)、空欄や計算できない金額(2件)、独占業務や許認可との境界(3件)。いずれも依頼者数は1〜2で、傾向ではなく例。
- 見つけ方は、取引の流れを1本の線に書き、条文と照合し、空欄と数式を洗い出すこと。直し方は、含むものと含まないものの両方を書き、数式を一義にし、範囲に但書を置くこと。
体裁は整っているのに事業の実態と合わない、とはどういうことか
AIで作った契約書の下書きは、条の見出し、定義、損害賠償、管轄まで一通り並んでいることが多く、読み始めると完成品に見えます。ところが契約書の役目は、文章として整っていることではなく、取引の実際の流れを言葉にして、うまくいかなくなった日にどちらが何を言えるかを決めておくことです。そのため点検では、条文が立派かどうかより、書面が事業の実態と合っているかを先に見ます。
ここでいう「実態との不一致」は、大きく3つに分けて考えると整理できます。ひとつは事業の実際の流れや当事者の意図と条文が食い違うこと、ふたつめは金額や期日などの取引条件が空欄だったり計算できなかったりすること、みっつめは業務の書き方が他の法律で制限された領域に及んでしまうことです。取引条件(金額・期日・範囲・数量など、取引の中身を決める項目)という言葉は、本ページでは最後のふたつにまたがる意味で使います。
事務所が点検・仕上げをした書類で繰り返し見つかった誤りの型として、AIで作った下書きの点検記録(3依頼者分、誤り・不備の指摘59件、13の型)を数えたところ、本ページが扱う3つの型は合わせて13件でした。件数だけを見ると多く感じますが、依頼者数は1〜2にとどまります。そのため、以下は「点検の実務で見られた例として」読んでください。AIの下書き一般の傾向を示す数字ではありません。
本ページが扱う3つの型(AIの下書きの点検記録から)
| 型 | 件数 | 依頼者数 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 事業の実際の流れ・意図と書面が合わない | 8件 | 1依頼者例 | 資産の範囲、承継する債務、代金と引渡し、賃貸借、利用者の承継など |
| 空欄・矛盾・計算できない金額 | 2件 | 1依頼者例 | 違約金の上限と下限の逆転、別紙の金額表が空 |
| 他の法令・独占業務との境界 | 3件 | 2依頼者 | 業務範囲の書き方、許認可・指定の扱い |
3依頼者分の点検記録(誤り・不備の指摘59件・13の型)のうち、この3つの型。依頼者数が1の型は傾向として読まず、例として読む。
誤解のないように書いておくと、記録はAIの下書きを一方的に低く評価してはいません。準委任であることや成果を保証しないことの明示、賠償額の上限、追加費用の単価、秘密保持条項など、下書きの良い点が具体的に挙げられていました。AIの下書きは、土台としては使えることが多く、残るのは「この取引に合わせる」という最後の工程です。
型a:取引の実際の流れや意図と、条文が合わない
最も件数が多かったのがこの型で、譲渡人側の事業譲渡契約書の点検記録から8件が出ました。事業譲渡は「何を渡し、何を渡さず、いつの分の責任を誰が負うか」を書面で決める取引なので、実態との差がそのまま紛争の種になります。事業譲渡(会社の事業の全部または一部を、契約によって他者に引き継ぐこと。資産や契約を一つずつ移す点が、会社ごと移る合併と異なる)の詳しい点検は事業譲渡契約書のページにまとめています。
AIの下書きの点検記録点検の実務で見られた例として
事業の流れを1本ずつ照合すると、8か所でずれていた
下書きは、条の構成も用語も整っていました。しかし事業の実際の流れ(何をどこまで引き渡し、何を引き渡さず、代金はいつ受け取り、賃借している場所や利用者はどうなるか)に照らして読むと、書面の側に手当てがない、あるいは書面が意図と逆を向いている箇所が8つありました。
ずれの中身は、下の表のとおりです。個別の事業の細部ではなく、書面の側に生じやすい型として整理しています。
3依頼者分の点検記録のうち、1依頼者の記録から8件。傾向ではなく例として読む。
事業の流れと条文のずれ(8つ)
| ずれの内容 | 書面の書き方 | 実態・意図の側 |
|---|---|---|
| 引き渡す資産の範囲 | 目録に主要な設備だけが載っている | 什器・備品・書類まで一式を引き渡す取引 |
| 債権・契約上の地位 | 「債権、契約上の地位を含む」と書かれている | 債権やリース品は渡さない意図。渡さないものの列挙もない |
| 承継する債務 | 債務は承継しない、とだけある | 譲渡日の前後で責任を分ける定めがなく、提供月と入金月がずれる債権の帰属も不明 |
| 体制の維持 | 組織や関係先を「維持しなければならない」 | 従業員を承継しない前提で、在籍は保証できない |
| 代金の払い方と期限の利益 | 分割払い向けの期限の利益喪失条項が置かれている | 代金は譲渡日に一括払い |
| 賃貸借の承継 | 名義変更を予定しながら、承諾や精算の定めがない | 貸主の承諾、敷金、未払賃料、原状回復の分担が決まっていない |
| 利用者の承継 | 利用者の扱いの定めがない | 利用者は資産として当然には渡せない。継続を保証しない旨が必要 |
| 人員の基準 | 従業員を移さない旨だけがある | 譲受側が人員基準を満たせないときの責任が書かれていない |
表の左から右へ読むと、書面が何を言い、実態が何を求めているかが比べられる。
この表のうち、賃貸借の承継は条文で確かめられる点を含んでいます。賃借人は、賃貸人の承諾を得なければ賃借権を譲り渡せないと民法に定められています。[4]また、契約の当事者の地位そのものを第三者に譲る場合も、相手方が承諾したときに移転するという定めです。[3]書面に「契約上の地位を含む」と書いただけでは、相手方の承諾という前提が抜け落ちます。
「意図と逆を向いた文言」が一番見つけにくい
8つのずれのうち、読み流してしまいやすいのは、意図と逆を向いた文言です。たとえば「債権、契約上の地位を含む」という一文は、包括的に書いておけば安全に見えます。しかし譲渡人が債権やリース契約を渡さない意図なら、この一文は意図を打ち消してしまいます。
見つけるには、条文を読む前に「渡すもの」「渡さないもの」を自分の言葉で箇条書きにしておき、条文と突き合わせます。この例がなぜ下書きに入ったのか、記録に理由の記載はありません。ここでは「意図を先に書いておくと、ずれに気づきやすい」という点検の進め方だけを押さえてください。
結果の保証になっている文言
もうひとつ、結果の保証になってしまう書き方も見られました。「譲渡日まで経営組織や体制を維持しなければならない」と定めながら、従業員は承継しない前提だったという例です。職員の在籍までは約束できないのに、約束したことになってしまいます。
直し方は、「合理的に可能な限度で維持に努める」と努力義務に改めることでした。「保証する」と「努める」では、約束を守れなかったときの結果がまったく違います。努力義務に直すだけで、結果の保証から外れることを覚えておいてください。
型b:空欄・矛盾・計算できない金額
件数は2件ですが、実害の出方が最も直接的なのがこの型です。コンサルティング業務委託契約書(受託者側)の点検記録から、中途解約の違約金の計算が確定しない例と、別紙の金額表が空欄だった例が出ました。どちらも依頼者数は1なので、例として読んでください。
AIの下書きの点検記録点検の実務で見られた例として
違約金の下限と上限が逆転し、金額が確定しない
中途解約の違約金を「月額報酬の3か月分を下限とし、残存期間の報酬総額を上限とする」と定めた下書きがありました。契約の残りが3か月以上ある間は問題ありません。しかし残りが3か月に満たない時期に解約されると、上限が下限を下回ってしまい、どの金額を請求できるのか条文から読み取れなくなります。
説明のための計算例を置くと、月額報酬が10万円で残りが2か月の場合、下限は30万円、上限は20万円で、数字が逆転します。このように、条文の言葉は整っていても、数式にすると矛盾していることがあります。
3依頼者分の点検記録のうち、1依頼者の記録から。金額は説明用の計算例で、記録の数字ではない。
準委任は、各当事者がいつでも解除できる性質の契約です。[1]その前提のうえで、中途解約に違約金を付けるなら、あらかじめ賠償額を決めておく定めになります。違約金は賠償額の予定と推定されるのが民法の定めです。[2]請求の根拠になる金額が一義に決まらなければ、予定した意味が薄れます。
AIの下書きの点検記録点検の実務で見られた例として
本文が参照する別紙に、金額表がなかった
本文に「別紙に定める追加費用」と書かれているのに、別紙そのものに単価の表がなく、実質的に空欄だった例もありました。追加の作業が発生したときの請求の根拠が、書面の中に存在しないことになります。
記録では、基本報酬、追加の単価、追加会議、実費、消費税を表にして別紙に記載し、本文に出てくる単価と一致させる、という直し方でした。
3依頼者分の点検記録のうち、同じ1依頼者の記録から。
空欄や計算の矛盾は、読んでいて気づきにくい一方で、機械的に洗い出しやすい誤りです。条文の途中に出てくる数字を表計算に移して実際に計算してみる、本文が参照する別紙・別表・様式の一覧を作って中身があるか確かめる、といった作業で見つけられます。
違約金を一義に決める書き方(論点:金額の確定)
- 委託者は、本契約を中途で解約する場合、解約の日の属する月の翌月から契約期間の満了月までの月数(以下「残存月数」という。)に応じ、次の金額を違約金として支払う。
- 残存月数が3か月以上の場合は、月額報酬の3か月分とする。残存月数が3か月未満の場合は、月額報酬に残存月数を乗じた額とする。
全文ではなく、金額が確定する構造だけを示した例。実際は期間・端数・消費税の扱いを案件に合わせて決める。
型c:独占業務や許認可との境界
3つめの型は、業務範囲の書き方が、他の法律で一定の資格者に限られた業務に及び得るもの、そして許認可や指定が事業の譲渡だけでは移らないことを書面が前提にしていないもの、です。コンサルティング業務委託契約書の記録から2件、事業譲渡契約書の記録から1件の合計3件が見つかり、依頼者数は2でした。
はじめに、書面が果たせる役割と限界を整理しておきます。他人の依頼を受けて報酬を得て、官公署に提出する書類や権利義務に関する書類を作成することは、行政書士の業務として行政書士法に定められています。ただし、その業務を行うことが他の法律で制限されているものについては、行えないとも定められています。[8]事務所自身の業務にも限界があり、紛争の相手方との交渉や代理、訴訟の見通しの判断は扱いません。本ページも、契約書の書き方の説明にとどまります。
AIの下書きの点検記録点検の実務で見られた例として
業務範囲の条文が、資料作成の支援を「含む」と「除く」の両方で書いていた
人事に関する助言を行う受託者の契約書で、ある条は「規程等の資料作成支援を含む」とし、別の条は「規程の作成は除外する」としていました。同じ契約書の中で境界が二つの顔を持っており、実際にどこまでが受託の範囲なのか読み取れません。
社会保険労務士法は、行政機関等に提出する申請書等の作成やその提出手続の代行、労働社会保険諸法令に基づく帳簿書類の作成などを、有資格者でない者が報酬を得て業として行うことを禁じています。[7]他方、労務管理についての相談や指導は同じ法律の業務の一つとして挙げられていますが、この禁止の対象には入っていません。助言そのものと、書類の作成や手続の代行は、法律上は分けて考えられているということです。
弁護士法も、弁護士でない者が報酬を得る目的で法律事件に関する鑑定や代理などを業とすることを禁じ、違反には罰則を設けています。[5][6]書面の書き方によって、受託者がこうした領域に入っているように読めてしまうことが、この例の問題でした。
3依頼者分の点検記録のうち、1依頼者の記録から。記録は、契約書の書き方(範囲の限定と但書)の面から指摘している。
直し方は、「資料作成支援」を検討用のたたき台や構成案に限ることでした。規程そのものの作成、法的な審査、行政への届出は含まないという但書を置き、必要な場合は有資格者との別の契約にする、と書きます。さらに、受託者が資格者ではないことや、独占業務は引き受けないことを定める条項が原案になかったため、その条項を新たに置きました。
業務範囲に但書を置く書き方(論点:独占業務との切り分け)
- 受託者の業務は、助言および検討用の資料(たたき台・構成案)の提供に限る。
- 前項の業務には、法令により特定の資格を有する者のみが行うことができる業務(書類の作成、手続の代理、法律上の判断を含むが、これらに限らない。)は含まない。委託者がこれらを必要とするときは、委託者が自ら、または資格を有する者との間で別に契約する。
全文ではなく、範囲を限る構造の例。どこまでが非独占の助言かは、業務の実際に合わせて決める。
許認可や指定は、契約書だけでは移らない場合がある
事業譲渡の記録には、許認可の「申請手続を遅延なく行う」と書くだけで、譲渡日までに指定を受けていることが前提になっていない例もありました。許認可や指定は、種類によっては、事業を譲り受けた側が改めて申請や届出をしなければならず、契約書の効力だけでは移りません。どの手続が必要かは、所管の窓口の案内で確かめます。
直し方は、譲渡日までに指定を受けていることをクロージング(最終の引渡し)の前提条件にし、受けられないときは責任なく解除または延期できると書くことでした。クロージングの組み立ては、事業譲渡を扱う他のサイトのクロージングの前提条件と前後の義務が詳しいです。なお、記録は許認可が必要な事業の例であり、どの法令かまでは本ページでは触れません。
AIがしやすい理由として、記録で言えること
ここまでの13件について、なぜその誤りがAIの下書きで起きたのかを、点検記録は説明していません。記録に理由の記載はないので、本ページでも「AIはこうなりやすい」とは書きません。確かなのは、書面の見た目が整っていることと、事業の実態に合っていることは別の確認だという点です。
点検するときの見方として、ひとつだけ付け加えます。AIが書面を作るとき、事業の実際の流れや当事者の意図が入力に書かれていなければ、書面はそれを知りようがありません。ですから、実態との不一致を減らす近道は、書面を作る前に、事業の流れ・渡すもの渡さないもの・金額と期日を自分の言葉で書き出しておくことです。これは記録から読み取った事実ではなく、点検の進め方の提案です。
見つけ方:取引の流れを1本の線に書いて、条文と照合する
ずれを見つけるには、書面の最初から読み進めるより、取引の流れを先に書くほうが確実です。申込みから支払い、提供、解約、返金までの流れ(事業譲渡なら、代金、引渡し、承継、クロージング)を1本の線に書き、各場面に対応する条文を探します。対応する条文がなければ「手当てなし」、対応する条文が意図と逆なら「矛盾」です。
実態との不一致を見つける6つの手順
- 1
取引の流れを1本の線にする
申込み・支払い・提供・解約・返金(または代金・引渡し・承継)の順に、実際にやることを箇条書きにする。
- 2
渡すものと渡さないものを書く
包括的な言葉に頼らず、含めるものと含めないものを両方列挙する。
- 3
流れの各場面に条文を対応させる
対応する条文がない場面は手当てなし。条文が意図と逆なら矛盾として印をつける。
- 4
数字を取り出して計算する
金額・期間・割合を表計算に移し、境界の値(残りが短いとき、端数が出るとき)でも計算できるか確かめる。
- 5
本文が参照する別紙・別表の中身を確かめる
参照先の一覧を作り、中身があるか、金額が本文と一致するかを見る。
- 6
業務範囲と許認可の前提を確かめる
資格者に限られる業務に入っていないか、許認可を前提にしていないかを確認する。
6つ目の確認は、特定の資格や許認可の有無を判断するものではなく、書面の書き方が前提を落としていないかを見るもの。
確かめる問いと理由書面に当てはめる前に、自分に聞いておく問い
この取引で、渡さないものは何か。
渡さないものが書面にないと、包括文言が意図を打ち消すことがあるため。
お金は、いつ、いくら、誰が払うのか。
一括か分割か、前払いか後払いかで、期限の利益や遅延の条項が変わるため。
契約が終わるとき、残りの期間や費用はどう計算するのか。
境界の値で計算が成り立たなくなる誤りがここで出やすいため。
相手方の承諾や、役所の手続が必要なものはないか。
契約書の効力だけでは移らないものを、前提条件に入れ忘れるため。
自分たちがやらない仕事は何か。
資格者に限られた業務や、約束できない結果を引き受けたように読めるのを防ぐため。
直し方:「AIの下書き→問題点→直した書き方」
型ごとの直し方を、型として作り直した文例で並べます。記録の原文は使わず、書き方の構造だけを示しています。
書き方の例(型として作り直した例) 実態と合わない書き方を直す3つの例
渡すものの範囲
結果の保証
業務の範囲
3段の対比で見えてくるのは、直しの多くが「言葉を足す」より「範囲を決める」作業だということです。含めるものと含めないものを両方書く、結果ではなく努力に直す、但書で外す、という3つの手が、実態との不一致の大半に効きます。
直すときに起きがちなこと
- 数式だけを直し、別紙や他の条に残った旧い数字を見落とす。
- 条を足して条番号がずれ、「前条」「次条」「第○条」の参照が壊れる。
- 「含まない」ものを書き足したのに、別の条が同じものを「含む」と書いたまま残る。
- 事業の実態を確かめず、書面の見た目の整合だけで「合った」と判断する。
- 契約の相手方がすでに合意している内容まで、自分の側だけの判断で書き換えてしまい、双方の理解がずれる。
実態との不一致は、書面だけを何度読み返しても見つからないことがあります。事業の流れを知っている人と、書面を読む人が、別々に「渡すもの・渡さないもの」を書き出して突き合わせると、かなりの部分が見つかります。次の工程は取引の流れの抜け、責任や賠償の組み立ては責任条項の過不足を、あわせて参考にしてください。コンサルティング業務委託契約書の全体はコンサル業務委託のページで扱っています。
業務範囲の書き方については、顧問・コンサル契約を扱う他のサイトの業務範囲の書き方、業務委託全般を扱う業務範囲・追加作業・修正回数の直し方も参考になります。事業譲渡で何を譲渡の対象にするかは、事業譲渡契約書の譲渡物の書き方が詳しいです。
点検と仕上げを頼むときの目安
AIで作った下書きを手元に持っている場合、事務所の点検では、事業の流れの聞き取りから始めて、条文との照合、空欄と計算の確認、範囲の整理の順に進めます。何を渡すと点検が進むか、どこまでが点検でどこからが作り直しかは点検と仕上げの流れに、料金の目安は、このページの末尾の案内枠から料金表で確かめられます。急がず、手元の下書きの状態を確かめるところから検討してください。
根拠・出典
- [1]民法 651条・656条(委任の解除、準委任への準用)e-Gov法令検索(法令API)で現行条文を確認(基準日:2026年10月23日) https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089(確認日:2026年10月23日)
- [2]民法 420条(賠償額の予定)e-Gov法令検索(法令API)で現行条文を確認(基準日:2026年10月23日) https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089(確認日:2026年10月23日)
- [3]民法 539条の2(契約上の地位の移転)e-Gov法令検索(法令API)で現行条文を確認(基準日:2026年10月23日) https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089(確認日:2026年10月23日)
- [4]民法 612条(賃借権の譲渡及び転貸の制限)e-Gov法令検索(法令API)で現行条文を確認(基準日:2026年10月23日) https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089(確認日:2026年10月23日)
- [5]弁護士法 72条(非弁護士の法律事務の取扱い等の禁止)e-Gov法令検索(法令API)で現行条文を確認(基準日:2026年10月23日) https://laws.e-gov.go.jp/law/324AC1000000205(確認日:2026年10月23日)
- [6]弁護士法 77条(非弁護士との提携等の罪)e-Gov法令検索(法令API)で現行条文を確認(基準日:2026年10月23日) https://laws.e-gov.go.jp/law/324AC1000000205(確認日:2026年10月23日)
- [7]社会保険労務士法 27条(業務の制限)・32条の2(罰則)e-Gov法令検索(法令API)で現行条文を確認(基準日:2026年10月23日) https://laws.e-gov.go.jp/law/343AC1000000089(確認日:2026年10月23日)
- [8]行政書士法 1条の3(業務)e-Gov法令検索(法令API)で現行条文を確認(基準日:2026年10月23日) https://laws.e-gov.go.jp/law/326AC1000000004(確認日:2026年10月23日)
よくあるご質問
書面が事業の実態と合っているか、どう確かめればよいですか。
取引の流れを、申込みから終了まで1本の線に箇条書きにし、各場面に対応する条文があるか、条文が意図と逆を向いていないかを照合します。金額と期間は表計算に移し、残りが短いときなどの境界の値でも計算できるか確かめると、計算の矛盾が見つかります。書面を頭から読むより、流れを先に書いておくほうが見落としが減ります。
空欄や「別紙のとおり」は、どの順で埋めればよいですか。
先に、本文が参照している別紙・別表・様式の一覧を作ります。次に、金額や単価の入る別紙を埋めて本文の数字と一致させ、最後に期日や連絡先などの細かい空欄を埋めます。本文が別紙を契約の一部として扱うことも、条文で明記しておくと、別紙の内容が契約内容として読めます。
独占業務に触れないようにするには、どう書けばよいですか。
業務の範囲を、助言や検討用の資料の提供などに限り、資格者に限られた業務は含まないという但書を置きます。受託者が資格者ではないことと、そうした業務が必要なときは委託者が別に契約することも書いておきます。ただし、どの業務がどの資格者に限られるかの判断は、個別の業務内容によって変わります。
別紙にだけ書いた条件は、契約として効力がありますか。
別紙も契約書の一部として扱うことを本文に書いておけば、別紙の内容は契約内容として読めます。それが書かれていないと、別紙の位置づけが争われるおそれがあります。また、本文と別紙で数字が食い違うと、どちらが優先するかが問題になるため、優先関係も書いておくと安全です。
AIに事業の聞き取り(ヒヤリング)をさせてから契約書を作らせてもよいですか。
下書きの精度を上げるうえで有効な使い方のひとつです。ただし、AIが引き出した事実が実態と合っているかは、事業を知っている人が確かめる必要があります。また、取引先の名前や個人情報をそのまま入力してよいかは、利用するサービスの条件と社内のルールで確認してください。入力する情報の考え方は、このサイトの生成AI条項のページで扱います。
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本ページは一般的な情報提供です。個別の書類が有効か無効か、どの条項を直すべきかは、事業の実際の流れ、取引の相手、書類の全体の構成によって異なります。書き方の例として紹介している内容は、型として作り直した一般的な例で、特定の事業者や書類を示すものではありません。条文は e-Gov法令検索(法令API)で2026年10月23日時点のものを確認しています。参考: e-Gov法令検索 / 文化庁 / 個人情報保護委員会 / 法務省 / 消費者庁